スタッフブログ
住宅塗装で使われる塗料の耐久性について書いてみました。
2024.11.01
スタッフブログ
北九州市を中心に屋根塗装・外壁塗装を行っているプロタイムズ八幡西店 株式会社ナカガワクリエイトの中川です。
本日はお家の塗り替えで使われる塗料の耐久性について詳しく書いてみました、これからご自宅の塗り替えをご計画の方は是非一度読んでみてください。
塗料の耐久性はいったい何によって決まるの?
塗料の耐久性は様々な要因によって決まります、例えば塗料の種類やお家の建っている環境、それからお家の築年数や下地の状態、あるいは施工の技術など多くの要因のよってその耐久性に違いが生じます。その具体的な説明をして行きたいと思います。
■塗料の種類による耐久性の違い
水性塗料と油性塗料
塗料の種類においては正に日進月歩の領域で、新しい塗料が開発されています。その中でも大きく分けると、水性塗料と油性塗料に分類されます。
・水性塗料
この水性塗料は臭いも少なく環境にやさしい点から古くから使われていました、ただ油性塗料と比較すると耐久性がやや劣る点があったのですが、近年では技術改良により水性塗料も外壁や屋根に使用されるようになりました。
・油性塗料
油性塗料については耐久性も高く紫外線や雨水の影響も受けにくく外壁や屋根塗装に向いています、ただし臭いなどが強い場合もあります。
樹脂塗料の種類
次に塗料を樹脂別に分けてみたいと思います
多くの樹脂塗料の中から住宅の塗り替えでよく使われる塗料としては、
・シリコン塗料
耐久性に優れ、特に外壁に使用されることが多く、現在では最も多く使用されています。
・フッ素塗料
シリコンよりも耐久性が高く、長期間の使用が可能です。
・無機塗料
炭素を含まない無機質な素材を応用しフッ素塗料同様、長期間の耐久性を持つ。
上記に述べたようにそれぞれの樹脂塗料の特長を考えお家の塗り替えに使用していただきたいと思いますが、前提としてお家の傷みを詳しく知りそれに適した塗料選びが最も大切になります。
■使われる場所
使われる場所によって期待する耐久性も変わってきます。
・室内 外部ほど厳しい条件にないため耐久性よりも清掃のしやすさやデザインが優先されることが 多いです。
・外壁 雨風、紫外線、炭酸ガス、気温の変化などの影響を受けるため防水性や耐久性が重要です
・屋根 建物の中でも最も劣化因子の影響を受けやすく外壁の4倍の速さで傷むといわれています
従って、耐久性や遮熱性の高い樹脂塗料を選ぶ必要性があります。
■環境条件
気象条件によっても塗料の耐久性は変わってきます。例えば海岸に近い場所に建っていれば、塩分による金属劣化や塗料の浸食があるため腐食に強い塗料選びや紫外線の影響が強い地域では紫外線に強い塗料を選ぶ必要があります。
■下地処理
塗装工事の品質は下地処理の影響を大きく受けます。例えば塗装前に下地がしっかり処理されてないと塗料が剥げやすくなります。また、古いシーリングやひび割れを処理しないまま塗装するとそこから雨水が侵入し躯体を傷めてしますことになります。塗装の最大の目的は『防水』ですから、錆を取り除いたりキズ、ひび割れ、欠損の補修、シーリングの打替えなど事前の下地処理は入念に行う必要があります。また、適切な下地処理をするためには事前に正確な劣化診断をする必要があります。
■塗装技術
塗料の耐久性は工事品質に最も影響を及ぼすのはやはり技術です。つまり施工する職人さんの技術が大きく関わってきます。例えば塗装工事にはいくつかの施工上の標準ルールがあります、具体的には標準塗布量と塗り重ね乾燥時間があり両者とも塗料メーカーが発表している標準仕様書と呼ばれるもので標準塗布量とは面積1平米当たりの塗料の使用量のことでその量を基に全体の使用量(仕様缶数)を算出しその全てを使い切る事。また。塗り重ね乾燥時間とは、塗料を塗り重ねる場合の工程間の乾燥時間のことです、これは気温も設定されていますが塗料にっよても差がありますが20℃前後に設定されていることが多いです、したがって施工する季節によっては塗り重ね乾燥時間は変更する必要があります、例えば冬場の平均気温が低くく20℃にも満たない場合は長めの乾燥時間を設ける必要がありますので、全体の工事期間も少し長めに設定することになります。つまり高い技術と深い知識に裏付けされた施工やメーカーの指示通りの塗装を行った場合にその塗料の持つ耐久性が発揮されます。
■耐久性を伸ばすためのポイント
・定期的なメンテナンス
塗装の耐久性をさらに伸ばすには定期的な点検が有効です。例えば施工後1年、3年、5年、7年、10年といったスパンでひび割れや塗装の剥がれ、或いはシーリングの切れなどが見つかれば早目に対応することで塗料の耐久性を長く保つことができます。
・品質の高い塗料を選ぶ
高品質の塗料は初期コストは高くても、長期間にわたる耐久性やメンテナンスの手間を考えると経済的です。
■まとめ
ここまで塗料の耐久性や塗装工事の品質について書いてみましたが、まとめてみたい思います。
塗料の耐久性は塗料の種類、使用される場所、環境、下地の状態、塗装技術、工事前の劣化診断
などが適切に行われ得られるものです。このことを踏まえて塗替えの計画を進めることを推奨します。
株式会社ナカガワクリエイトでは、これに関するご質問やご相談にも丁寧に対応させて頂きますので
お気軽にお問合せくださいね。
よろしくお願いいたします。